家にこもって鬱々とした気分のときは、発酵調味料の力を借りましょう。飯尾醸造の富士酢を使った二品目は、疲れた日におすすめのリフレッシュスープ。100年以上棲みついた家付きの酢酸菌で醸した富士酢は、酸っぱいだけでなく、まろやかなコクがあります。甘いミニトマトのスープに少し足すだけで、爽やかな風味が広がる心地よい味わい。やさしい酸味と旨味で元気になります!
文・有賀薫(スープ作家) 撮影・有賀薫、柿本礼子 編集・神吉佳奈子
自然の酸味と旨味で
元気になる
飯尾醸造では、主力商品である「純米富士酢」、「富士酢プレミアム」のほかにも、さまざまな酢や合わせ酢を作っています。
中でも、おすすめなのが「富士ピクル酢」。名前の通りピクルスを漬けるために調味されたお酢です。きゅうりやにんじん、セロリなどの生野菜を漬けておくだけで、おいしいピクルスができるというもの。飯尾醸造のヒット商品のひとつです。
このピクルスは、「純米富士酢」に砂糖や塩、そしてドライトマトや香辛料が配合されています。ローリエの香りがほんのりしますが、それほどクセが強くなく、甘酢としてピクルスを漬ける以外にも使えそうです。たとえばオリーブオイルを加えて混ぜれば、とてもおいしいフレンチドレッシングができます。
この「富士ピクル酢」をスープに使ってみたいと思いました。それも前回紹介した沢煮椀のように隠し味ではなく、酸味をぐっと立たせたスープを作ってみます。温かいままでもおいしいのですが、冷蔵庫で冷やすと、これからの季節にぴったりの冷製スープになります。
発酵食品の酢はもちろん体にいいのですが、それ以上に、酸味を口にすると、元気な気分になるという効果があるように思います。ずっと家にこもって鬱々とした気分を吹き飛ばすような、爽やかなスープです!
疲れた日におすすめ
トマトと鶏肉の冷製サワースープ
▼材料(2人分)
ミニトマト1パック(150g)
鶏もも肉(皮なし)50g
富士ピクル酢 大さじ11/2
塩 適量
青じそ(あれば) 4~5枚
▼作り方
1.トマトと鶏肉を切る
ミニトマトはへたをとって半割りに。鶏肉は一口大に薄く切ります。
2.トマトを加熱する
トマトを鍋に入れ、塩ひとつまみをふり、水大さじ1を加えてふたをして1~2分、中火で加熱します。ふたを開け、ジュクジュク水が出ていたら、ふたを開けたまま、あと3~4分煮ていきます。
3.鶏肉を加えて煮て、調味する
ミニトマトの水分が減ってきたら、水400㎖を入れて煮立てます。鶏肉と塩小さじ1/3ほど加えて、鶏肉に火が通るまで2~3分煮たら、最後にピクル酢を加えます。味を見て塩で調節して、粗熱を取り、冷蔵庫で冷やます。お好みで青じそを刻んでのせてください。
飯尾醸造
京都府宮津市小田宿野373
電話 0772-25-0015(8:00~17:00)
FAX 0772-25-1414
https://www.iio-jozo.co.jp/
商品はオンラインで取り寄せ可。月曜から土曜、蔵見学受け付けあり。見学時間は9:00~11:00、13:15~16:00 詳細はホームページまで。お申し込みは上記まで。
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